子どもを満足させてあげたい。
花束いっぱい抱えるように、
今日という日を味わってほしい。
でも私たち、
エンターテナーでもなければ詩人でもない。
普通の親にどんなことができるだろう。
子どもを満たすためには、
リズムが大事だったりします。
太陽が東から昇って西に沈むように。
星がまたたき夜がふけるように。
いつも決まったリズムがあることで、
子どもは「今」に腰をすえられる。
朝すること、
昼にやること、
夜を迎えるすべてのこと。
一つひとつがそこにあるから。
やることが順番に並んでるから。
引き出しを開けるように、
子どもは「今」に目をみはる。
今日は昨日と似ている。
けれど同じではない。
今日は明日と見分けがつかない。
けれどくり返されることはない。
特別な日だけじゃない、
日々はすばらしく美しい。
贈り物のふたを開ける時だけじゃない、
暮らしはよろこびに満ちている。
なんでもない今日を生きる、
普通の私たち。
ちょっとだけ、
暮らしのリズムを意識する。
それは規則正しく美しいリズム。
規律があるから、
リズムがあるからこそ、
子どもは生活で満たされていく。