絵本の読み聞かせ。
膝の上で語る思い出話。
「お話」にもいろいろあるけれど、
お楽しみだけじゃない。
お話は薬にもなる。
子どもが苦手なこと。
気になっていること。
友だち関係や、
兄弟姉妹。
虫歯とか。
現実で向き合うには、
足がすくんじゃう。
胸がドキドキして、
「お母さん、お父さん」って。
けれど、お話だったら違う。
お話に浸って、
「ああ、これは自分だ」って。
まるで、ホメオパシーのお薬みたい。
自分の中で起きていることに
立ち向かう自分の力。
日常の中では、
あと少し手が届かない。
ちょっと先の自分。
お話だから、
現実じゃないから。
子どもはその安心の中で、
自分の中にある力に気づける。
友だち関係。
苦手なもの。
虫歯とか。
怖さ、つらさ、むずかしさ。
ぴったり合う本を開いてあげる。
ページをめくるたびに表れるのは、
子どもの心。
立ち向かうための力。
お話は薬になる。
家の本棚に備えて、
今日もこの子に向き合おう。