子どもの手は考えたい

子どもに使わせる道具。
どんなものがいいだろう?

例えばハサミ。
素朴なのもあれば、
すごく便利そうなのもある。

持ち手が抜群にソフトだったり、
分厚いものだってジョキジョキ。
粘着テープもへっちゃら。
なんだか、宇宙船みたい。

それはそれでいい。
多機能なハサミだからこそ、
体験できることもある。

でも、こんなふうにも考えてみる。
「子どもの手を育てる道具」

どんな角度でも切れるハサミは、
切るものに合わせて角度を変えなくていい。
すると、子どもの手は考えなくなる。

この角度だと切りやすい。
手首を使うと疲れにくい。
ハサミで切ってはいけないものもある。

便利すぎるハサミだと、
子どもの手は考えない。
受け身になって、
ハサミに切ってもらってる。

道具選びで迷ったら、
子どもの手を育てる道具。
ハサミだったら、
シンプルに切れるハサミ。

そして時々は、
鉛筆も小刀で削ってみる。
手で削ると、
木の柔らかさや香り。
軸と芯の感触の違い。
そんな感覚を体験できる。

子どもの手は欲しがってる。
使う人が成長できるような、
ぬくもりがある道具。

ちょっとした小さな愛、
この子の手を大きく育てる。

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