どれがいいかな。
子どもにあげるときって、
よろこぶものを選びたい。
カラフルなのがいいかな。
かわいいのにしよう。
やっぱりキャラクター?
どんなものにも、
親の愛情が詰まってる。
大切なプレゼントの包みみたい、
いい加減なものなんてない。
けれど、子どもを育てる選び方がある。
子どもをもっと幸せにできる、
そんな物の選び方。
それって、心地よさ。
『かわいい』『かっこいい』『キャラクター』
それはそれでいいけれど、ちょっぴり表面的かも。
自分にとっての心地よさ。
何がぴったりくるのか。
どんなものが心地よいのか。
子どもだからこそ、
その感覚を育ててあげる。
物だけじゃない、
食べ物だってそう。
見た目や物珍しさに惑わされない。
何が本当においしいのか。
自分は何が好きなのか。
できるだけ手作りしたもので、
いろんな工夫をしながら味わっていく。
おいしいなぁ。
ちょっぴり辛いかな。
何をどんなふうに使ったら、
もっと美味しくなるんだろ。
大人になった時、その感覚は力になる。
自分は何をいいと思えるのか。
何が幸せなのか。
自分の心にぴったりくるものを選び取る力。
子ども時代に育てられる、大切な感性。
人生って、
入り組んだ迷路みたい。
だからこそ、子どもの手に地図を握らせてあげる。
将来の夢とか、
そんな大それたものでもない。
何が自分にとって心地よいのか。
その感性が地図になる。