風になって、空になって、自分になる

子どもとの遊びっていろいろ。
おしゃべりしたり。
描いてみたり、作ったり。
ごっこ遊びもそう。

でも2年生ぐらいの子どもだったら、
こんなのもいい。

走りながら腕を広げて「かぜー!」と叫ぶ。
高いところに上がって、「やまー!」
夜が来たなら、まぶたをパチパチさせて「星」

小さい子って、 どこか世界とつながってる。
まるで、半分はまだ天の世界にいるみたい。

天使みたいにじゃれてきて、
この世界の秘密を知りたがる。
教えてあげるのもいいけれど、
時には世界そのものと一体化して遊ぶ。

それは風だったり、
山だったり星だったり。
自分が風になり山になり星になる。
そんな遊び。

そして地面にしっかりと足をつけ、
まっすぐ立つ。
立ったなら、腕を大きく横に広げて「せーの…」
「わたし!」

言葉にするだけで、
いつもとは違う感じ。
知ってると思っていたものに、
心の違う部分で触れられる。

この世界の秘密を遊びの中で体験する。
それって、小さい子どもだからこそできること。
そして、子どもがいるからこそ垣間見れるもの。

お母さんの膝の上にのるように、
子どもはこの世界に立って今日を生きる。

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