光は早い。
いつだって少し先の季節を見せてくれる。
もちろん節分すぎたからって、
まだまだ寒い。
なのに光は早いから、
空の中で春をまとって踊ってる。
演目はずばり、『すこし先の季節』
子育てにも、
そんな光があったりする。
少し先の成長を見せてくれる白い光。
子どもを見ていると、
「あれ?」って。
「なんか変わったなぁ」って。
それは空の光。
これからやってくる季節を告げる、舞台挨拶。
ドキドキしてるうちに始まっちゃうから、
次はこうなるんだなってちょっぴり準備しておく。
光は出たりひっこんだり、
季節が逆戻りしたように感じたり、
「本当に春ってくるのかなあ」みたいな。
それでも必ず子どもは成長する。
季節が巡るように。
花が散り、葉が茂り、実がみのるように。
よく観察すること。
変化に気づくこと。
バタバタしながらも、
時々空を見上げるように、
ちょっとだけ遠くから子どもを見つめる。
光があれば影がある。
子供の成長にも影がある。
といっても、ネガティブなことではなくて。
例えば、
もう遊ばなくなったおもちゃ。
しなくなった遊び。
言わなくなった言葉。
まるで小さくなった服みたいに、
子供は過去を脱ぎ捨てていく。
そんな影にもちょっとだけ目を向ける。
そこにあるのも、子供の成長。
時々は顔を上げて光と影を見つめる。
その時感じたものは、
ほんの少し先の子ども。
そして、その子に向き合う自分の姿。