昨日と今日は似ている、
けれど同じではない。
日々はどれも似通っていて、
なのに今日という一日は今この時だけ。
大切な感覚だけど、
言葉で言っても伝わらない。
伝えようとすればするほど、
大事なものが手からこぼれ落ちていく。
言葉で言えないのなら、
「カタチ」で包んであげましょう。
日めくりカレンダーだったら、
ペラリペラリとめくるたびに、
一日という区切りを体で感じられる。
月ごとのカレンダーでは眺めているだけの子供の目も、
自然とめくりあげていく自分の指を追いかけ始める。
しだいに、一日の区切りの感覚が育っていく。
一日一枚。
めくったら、裏に絵を描いてみる。
その日あったこと、
思ったこと、
見たこと聞いたこと感じたこと。
あの小さな空白の中に描くことで、
一日はもっともっと愛しいものになる。
両手でめくり上げて頬ずりしたくなるような、
そんな一日になれる。
大人が思っている以上に、
絵を描いたり。
文字を書いたり。
それって、子供にとっての芸術です。
一日一枚。
何を描いてもいい紙が手に入る。
それだけで、
子供の一日に小さな花が咲く。
見分けのつかない日々の中で、
今日という日を祝福する。
指で触れることで、
今ここにある一日を愛する。
ただの日めくりカレンダー。
親の愛を注げば、
子供が育つ教育になる。