シュタイナー教育のレッスンでは「お話の時間」というものがあります。
グリム童話などを素話で聴いてもらうお楽しみの時間です。
このお話の時間、子どもの年齢に合わせて内容を変えていきます。
小さい子だったらグリム童話、中学年ぐらいの子どもには北欧神話など、この年齢の子どもにはこのお話が良いという考え方がしっかりとあったりします。
では、なぜ1年生ぐらいの子どもにはグリム童話なのでしょうか。
それは、「大きな秩序で守られている」という安心感が理由の1つ。
日本の昔話もそうですが、グリム童話は最終的には善が悪に勝ちます。そこには、人知を超えた大きな力で守られているという安心感があります。
この安心感のあり方が、小さな子どもの内面にぴったりとフィットします。
小さな子どもたちもまた、親という大きな存在によって守られているからです。
「お話の時間」は単なるお楽しみの時間だけではなく、子どもたちの内面の成長を支える大切な時間です。
だからこそ、お話の内容は常に子どもたちの内面に合わせて変えていきます。
そして、子どもたちの内面が成長すれば当然「興味がなくなる」お話というものもあります。
例えば「七わのからす」は特にそうで、グリム童話の傑作ですがその不思議な世界観や現実離れしたファンタジーは小さい子だからこそ✨
1年生ぐらいになると「え! なんでそうなるの?」という反応が返ってくることもあります。
それでも年長さんに語ると、違和感なく表情がふっくら微笑んできます。
たった一年の差なのに、子どもたちはちゃんと成長してる!
期間限定(?)のお話、お家でも小さいうちに読んであげてくださいね😄