「何か習い事をさせた方がいいのかな」
「英語や運動は早く始めた方がいい?」
「周りの子がどんどん習い事を始めていて焦る…」
子どもの未来を思うほど、習い事選びに迷うことがあります。
でも本当に大切なのは、「何を習わせるか」だけではなく、 その子が今、どんな体験を必要としているのかを見つめることかもしれません。
今回は、オンライン子育て講座「子どもの“ほんとうの学び”を育てる3回講座」の第2回テーマ「習い事」の内容をもとに、 シュタイナー教育の視点から、子どもに合った習い事の考え方についてお話しします。
習い事は「不安」から選びやすい
習い事を考えるとき、 私たちはつい「将来困らないように」という気持ちから選びたくなります。
- 英語は早く始めた方がいい?
- 運動はやっておいた方がいい?
- プログラミングは必要?
- みんな塾に通っているけど大丈夫?
もちろん、子どもの可能性を広げたいと思う気持ちは自然なことです。
でもその一方で、 「不安」が出発点になると、 いつの間にか「この子に必要かどうか」よりも、 「遅れないこと」が目的になってしまうことがあります。
本当に大切なのは「この子が今、何を求めているか」
シュタイナー教育では、 子どもの発達や育ちは、 一人ひとり違うものとして考えます。
だからこそ大切なのは、 「人気の習い事」や「周りがやっていること」ではなく、 その子自身をよく観察することです。
例えば、
- 最近、夢中になっていることは?
- 何をしている時に生き生きしている?
- どんな時に喜びを感じている?
- どんな遊びを繰り返している?
そんな姿の中に、 その子が今必要としている体験のヒントがあります。
「生き延びる力」と「生きる力」
現代社会では、 学力やコミュニケーション力など、 社会の中で結果を出すための「生き延びる力」が求められます。
もちろん、それも大切です。
でも同時に、
- 自分らしさ
- 好きなことに夢中になる力
- 感性
- 創造性
- 自分で感じる力
といった、 「生きる力」もとても大切です。
習い事を考える時も、 この二つのバランスを見つめることが必要なのかもしれません。
学校と習い事の役割は違う
学校という場所は、 自分だけでは出会わなかった世界と出会う場所でもあります。
時には、興味のなかったことを学ぶ経験もあります。
一方で習い事は、 学校だけではできない体験を補うものとも言えます。
だから習い事は、 「能力を伸ばす場所」というだけではなく、 子どもが世界と豊かに出会うための体験として考えることができます。
家庭や遊びの中でしか育たないものもある
習い事は大切な体験になります。
でも一方で、 家庭や遊びの中でしか育たないものもあります。
- 料理
- 工作
- ごっこ遊び
- 鬼ごっこ
- かくれんぼ
- 子ども同士の遊び
最近よく言われる「非認知能力」も、 実はこうした自由な遊びの中で育つ部分がたくさんあります。
習い事で予定を埋めることだけではなく、 「何もしない時間」や「自由に遊ぶ時間」も、 子どもの成長にとって大切な時間です。
「周り」ではなく、「わが子」を見る
習い事に正解はありません。
だからこそ、 「みんながやっているから」ではなく、 「この子には今、どんな体験が必要なんだろう」 という視点を持つことが大切なのだと思います。
焦らなくても大丈夫。
子どもは、 自分に必要な体験を、 遊びや興味を通してちゃんと教えてくれています。
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