「おもちゃは多い方がいい」
そう思っていませんか?
子どもが楽しく遊べるようにと、気がつけばおもちゃがどんどん増えていく家庭も多いのではないでしょうか。
けれど実は、おもちゃが少ない方が子どもはよく遊ぶことがあります。
シュタイナー教育では、子どもの想像力を育てるために「おもちゃの数」や「おもちゃの質」をとても大切に考えています。
おもちゃが多すぎると遊びが浅くなることも
おもちゃがたくさんあると、子どもは次から次へと目移りしてしまいます。
少し遊んでは別のおもちゃへ、また別のおもちゃへ。
こうして一つの遊びにじっくり入り込むことが難しくなることがあります。
もちろん、いろいろなおもちゃに触れること自体が悪いわけではありません。
ただ、遊びの世界に深く入り込むためには「余白」も必要です。
おもちゃが少ない環境では、子どもは一つのおもちゃと長く付き合うことになります。
おもちゃが少ないと想像力が広がる
数が少ないと、子どもは同じものを使いながら自分で遊びを広げていきます。
例えば積み木。
今日はお家。
明日はお店。
次の日はお城。
同じ積み木でも、毎日ちがう世界が生まれます。
これは、子どもの想像力が働いているからです。
遊びを「与えられる」のではなく、
子ども自身が「遊びを生み出している」のです。
シュタイナー教育が大切にするおもちゃ
シュタイナー教育では、使い方が決まったおもちゃよりも、想像の余地があるシンプルなおもちゃを大切にします。
例えば
- 使い方が決まっていない積み木
- 布
- 木のおもちゃ
- 自然素材のおもちゃ
こうしたおもちゃは、子どもの想像力によってさまざまなものに変わります。
布一枚でも、マントになったり、赤ちゃんのお布団になったり、お店屋さんのテーブルクロスになったりします。
完成されたおもちゃは、遊び方が決まっています。
けれどシンプルなおもちゃには、たくさんの可能性があります。
おもちゃを減らすことは「我慢」ではない
「おもちゃを減らす」と聞くと、少し我慢をさせているように感じるかもしれません。
けれど実際には、その逆です。
おもちゃを増やさないことは、子どもから何かを奪うことではなく、子どもの想像力が自由に働く空間を守ることでもあります。
子どもは、自分の中にある豊かな世界を使って遊びます。
その世界が広がる余白をつくること。
それがシュタイナー教育が大切にしている子育ての一つです。
まとめ
おもちゃが少ない環境は、子どもの遊びを貧しくするわけではありません。
むしろ、
- 一つの遊びに深く入り込む
- 想像力を使って遊びを広げる
- 自分で遊びを生み出す
そんな力を育ててくれることがあります。
おもちゃを増やさないことは、我慢ではなく、子どもの想像力を守ること。
子どもが自分の世界をのびのびと広げていけるように、環境を少し見直してみるのも良いかもしれません。
