子どもがしてはいけないことをしたとき、「反省しなさい」と言って子ども部屋に追いやる。そんな経験、ありませんか?
親としては、「ひとりでしっかり考えてほしい」という思いからの行動かもしれません。しかし、子どもにとっては「自分はダメなんだ」「ママに嫌われた」と感じてしまうことが多いのです。
今回は、「反省させる」よりも「よりよく育てる」ための子育ての考え方と、具体的な実践方法をご紹介します。
「反省しなさい」と言われた子どもの気持ち
子どもは、大人ほど論理的に物事を考えられません。
「なぜ怒られたのか」を考えるよりも、「自分はダメな子だ」「ママに嫌われた」と感じることのほうが多いのです。
特に幼い子どもは、「自分が悪かった」というよりも「自分は愛されていないのかもしれない」と思ってしまいます。
このような気持ちが積み重なると、自信をなくしたり、親との関係に不安を抱えたりすることにつながることも。
植物にたとえると見えてくる、子育ての本質
もし植物が元気をなくしていたら、「反省しなさい」と言って土を取り上げたりはしませんよね。
むしろ、
「もっと温かな土を」
「もっと優しい光を」
そう考えるはずです。
子どもも同じ。
うまくいかないときほど、突き放すのではなく、温かさを与えることが大切です。
子どもに寄り添いながら反省を促す方法
「でも、やっぱり反省してほしい…」と思うこともありますよね。
そんなときは、追いやるのではなく、寄り添うことを意識してみましょう。
具体的な方法
✔ 別の部屋に行かせるのではなく、同じ部屋の隅っこに
- 「少し落ち着こうね」と伝え、同じ部屋の一角に座らせる。
- 親は見守りながら、怒るのではなく冷静に接する。
✔ 無関心にならず、そっと見守る
- 子どもが落ち着くまで、そばにいて安心感を与える。
- すぐに叱るのではなく、気持ちが落ち着いてから話をする。
✔ 一緒に「どうすればよかったか」を考える
- 「どうしたらよかったと思う?」と問いかけ、子どもが自分で考える時間を持つ。
- 「ママはこうするといいと思うよ」と、具体的な行動の提案をする。
この方法なら、子どもは「愛されている」と感じながらも、自分の行動を振り返ることができます。
まとめ
子どもが間違いをしたとき、大切なのは「反省させること」ではなく、「よりよく育てること」です。
- 叱りつけるのではなく、そばにいること。
- 追いやるのではなく、寄り添うこと。
- 「どうすればよかったか」を一緒に考えること。
親の温かさが、子どもの心の土台を育てていきます。
今日から少しずつ、子どもとの関わり方を見直してみませんか?