「ママ、撃っちゃうぞ〜!」
子どもが本物そっくりの銃や剣のおもちゃで遊びたがる姿を見て、少し不安になったことはありませんか?
研究によると、武器のおもちゃのリアルさの度合いが高いほどに、攻撃性が高まりやすいことが分かっています。でも、「ダメ!」と禁止するだけでは、子どもの好奇心や遊び心を押さえつけることにも…。お友だちに誘われることだってあるし…。
では、どのように関わればいいのでしょうか?
今回は、アメリカの臨床心理士ローレンス・コーエンさんの提案をもとに、「攻撃性を高めずに子どもの遊び心を尊重する方法」をご紹介します。
本物そっくりの銃や剣…攻撃性は高まる?
「本物そっくりのおもちゃの銃は攻撃性を高める」と聞くと、少しギョッとしますよね。
実際の研究では、リアルな武器のおもちゃで遊ぶほど、子どもは攻撃的な行動をしやすくなることが分かっています。特に、小さいうちは現実と空想の境界が曖昧なため、「本当に戦う遊び」になりやすいのです。
一方で、カラフルな水鉄砲や、木の枝を剣に見立てる遊びでは、攻撃性が過度に高まることは少なく、さまざまな感情や感覚を経験する良い機会になるとも言われています。
では、もし子どもが「どうしても本物そっくりの銃で遊びたい!」と言ったら、親はどうすればいいのでしょう?
攻撃的にならないための関わり方
① 「愛のピストル作戦」を試してみる
ローレンス・コーエンさんは、こんなユーモアたっぷりの方法を提案しています。
🔫 子どもが「バン!」と撃ってきたら…
➡️ 「あれ?急にハグしたくなってきたぞ」とぎゅーっと抱きしめる
➡️ 「これは愛のピストルだな」と笑顔で返す
こうすることで、子どもは「一緒に遊びたい!」という気持ちが満たされ、親の価値観も自然に伝えることができます。
② 想像力で遊びを変換する
子どもが戦いごっこをしたがる時には、想像力を使って別の楽しいストーリーに変換してみましょう。
例えば… ✔️ 水鉄砲を「魔法のシャワー」にする ✔️ 木の枝を「ひょろ長のマイク」にする ✔️ ダンボールで「ふわふわの盾」を作る
遊びの中で「これは〇〇なんだよ」とイメージを作ることで、戦いではなく、ファンタジーの世界に導くことができます。
③ 子どもに「どういう遊びをしたいのか」聞いてみる
「なんでこのおもちゃで遊びたいの?」と聞くと、意外と「かっこいいから!」「ヒーローになりたい!」という答えが返ってくるかもしれません。
その気持ちを尊重しつつ、「じゃあ、ヒーローの力を使ってみる?」など、攻撃ではなく別の方法で満たす方向に誘導してみましょう。
まとめ
本物そっくりの銃や剣のおもちゃは、攻撃性を高める可能性があるため、遊び方に注意が必要です。
でも、親がうまく関わることで、子どもの遊びの質を変え、より良い経験へとつなげることができます。
もちろん、銃や剣のおもちゃで遊ぶ必要もありませんが…
✔️ 「バン!」と言われたらハグや笑顔で返す ✔️ 想像力を使って遊びを変換する ✔️ 子どもと一緒にどんな遊びがしたいのか考える
ぜひ、親子で楽しく工夫しながら、子どもの世界を広げていきましょう🌈