子どもの欲求を満たす。

こんにちは。
木村賢司です。

「保護者のための授業体験会」が終わりました。
参加してくださったみなさん、ありがとうございます。
緊張しました(笑)

授業体験会の最後に質問の時間をとらせていただいたのですが、
そこでの質問を少し掘り下げてみたいと思います。
子どもの欲求に親がどう応えたらいいのか、
それを考える上でのヒントにしてもらえるとありがたいです。

参加者の方からいただいた質問は次のようなものでした。

「幼稚園の子どもですが、足し算などの算数をしたがります。親としてはまだ勉強は早いかなと思い、対応に困ります」

この子は、周りの子が足し算の式などをしているのを見て興味を持ったみたいです。
小さいうちは、勉強よりも体験を大事に。
まずは体を使って思いっきり遊ぶことから。

そう考える親の方だと、こういったときは迷いますよね。
「さあ、全身で遊んでおいで!」と思ってるのに、
机に向かって足し算の式。

気持ちのすれ違いというよりも、
なんだか子どもに悪いことを押しつけているような。
やりたいことを我慢させているような。
もやもやっとした気持ちになるかもしれません。

僕には3歳の娘がいるのですが、
もしこういった場面に出くわしたとしたら、「自分っていけない親なのかな」と考えてしまいます。
小心者なのです(笑)

シュタイナー教育では、7歳くらいまでは頭を使い過ぎないほうが良いと言われています。
7歳まではしっかりと体を作る時期なので、あまり頭の方にエネルギーを使い過ぎないほうがいいですよという考え方です。

そうは言っても、現実の子育ては波乱万丈です。
一筋縄にはいきません。

子どもは足し算がしたいと言う。
「+」や「=」にときめいている。
でも、親は「いいのかな〜」と思ってる。

こういうとき、どうしたらいいでしょう。
子どもの欲求を満たしながら、親も穏やかでいられる道はないでしょうか。

僕だったら、こういう方法をとります。

頭ばっかりを使わないようにするのです。
つまり、体と心をいっぱい使って計算できるようにしてあげる。

例えば、公園や森に子どもと一緒に出かけます。
小枝や指の先ほどの小石を拾い集めましょう。

それを土の上に山盛りにしたら、「1+1=2」の始まりです。
・拾った小石を「1」の形になるように並べます。
・その右隣に小枝を重ねて「+」を作ります。
・もう一度「1」を小石で作って、「=」も小枝で。
・最後に「2」を小石で作ったら、足し算成功!

もちろん、どんぐりなどを並べて「1個」と「1個」で「2個」だねとやることもできますが、数字がやりたい子にとっては自然物で作る数字のほうが満足できそうです。

おうちでされるなら、数字カードもおすすめですよ。
・カードに数字を一つずつ書いていきます。
・3枚くらいを並べて裏返します。
・「せーの!」でひっくり返して、いちばん大きい数をとった人が勝ち。

つまりはカルタの算数版ですね。
簡単なゲームですが、数の大小がきちんと体に入ってきます。
なにより、楽しいです。
思った以上にワクワクしますよ。

小石と小枝もそうですが、体と心がまず動いて、ちゃっかり頭も使ってるのがミソです。
手間はかかりますが、子どもと一緒に遊べるのはやっぱり楽しいですよね。

でも、もしこれでも子どもが満足しなかったら?
欲求が満たされず、机に向かってカキカキしたがったら?

その場合は、ひょっとすると別の欲求があるのかもしれません。
例えば、早くお兄ちゃんお姉ちゃんみたいになりたいとか。
大人みたいにいろいろできるようになりたいとか。

これらは子どもの自然な欲求です。
成長したいという気持ちの現れですので、大切にしたいですね。

掃除や料理など家事を手伝ってもらったり、
これまで頼んでなかったことをやってもらったり。
最初はうまくできないかもしれませんが、できた時には思いっきり褒めてあげる。

成長を一緒に喜んであげることで、子どもは満たされます。
そして満たされると、次の成長に向かって自ら進んでいける。

子どもが何を求めているのか。
親だからこそ、いちばん近くにいるからこそ、気づけることがあります。

できることからやってみてくださいね。