忘れることで学びが深まる

シュタイナー教育では、学習内容を「わざと忘れさせる」ことがあります。
なぜなら、忘れているあいだに何か大事なことが子どもの中で起きるから。

例えば、算数を学習するとします。
シュタイナー教育だと、1ヵ月ぐらい集中して算数だけを学びます。(公立学校の時間割でいうと、午前中の時間割が1ヵ月ぐらい全部算数みたいな感じです)

そしてその後、別の教科(国語など)をまた1ヵ月ぐらいかけて集中して学びます。
(今度は、時間割が午前中はオール国語みたいな感じになります)

すると、子どもは算数を一度忘れます。
忘れている間に、その子どもの中に学習内容が醸成され染み込んでいく。

ただ、そのままだと本当に忘れてしまうので(笑)思い出すようにします。
また算数を1ヵ月とか集中して学習するのです。

いったん忘れて、思い出す。
そうすることで、頭だけの学習じゃない心の深い部分に学習内容が浸透していくと考えています。

こんなことができるのも、1ヵ月ほど集中してそれぞれの学習内容に取り組むから。
一つの学習内容を集中して時間をかけてゆっくりと学ぶので、いったん忘れられても深い部分にきちんと学習内容が残っています。
だからこそ、忘れることに対して消極的にならなくてすむのです。

シュタイナー教育では「忘れること」までも含めてカリキュラムが考えられています。

写真は、池に映った木々の緑✨
覗き込むほどに、深い森が広がっていく。