小さな子どもだけが聴ける音

5歳の娘がじっと見つめているなと思ったら、ポツリと言いました。
「きれいな音」

お花や苔にも音がある。
世界に対して自分を開いていくと、そこにはきれいな音が響いているのかも。

実際、シュタイナー教育では音をく活動を大事にしたりします。
それも、小さい子どもの活動では特にそうです。
理由は、音を聴く活動は自分を世界に開いて世界を受け入れるという要素があるからです。

例えば、目を使ってものを見る活動は、どちらかというと自分と世界との間に距離をおく活動ともいえます。
目で見て、ものを把握する。
自分の目で世界を捉える。

その一方で、音を聴く活動はどちらかというと世界と自分との距離をなくして一体化するような要素があります。
耳をすまして、世界で起きていることを受け入れる。
感覚を開いて、世界を感じ取る。

小さな子どもの内面は、世界と一体化しています。
お母さんが嬉しいと子どもも嬉しかったり、お母さんが悲しんでると子どもも悲しくなったり。
小さな子どもはまだ「私」というはっきりとした自我は薄く、なんとなく周りの世界と一体化しています。

だからこそ、小さな子どもの活動では音を聴くことを大事にしています。
自分を開いて世界を受け入れるという活動が、小さな子どもにとって自然だからです。
そうやって、小さな子どもが持っている感覚をしっかり使えるようにしてあげます。

お花や苔にも音がある。
自分を開いて、世界で起こっていることを受け入れるとそこには美しい響きがあります。
それは、小さい時だけの特別な体験なのかもしれません。

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