公立学校とシュタイナー教育では、何が違うのか。

時々、こんな質問をいただきます。
公立学校とシュタイナー教室の両方に通っていて、子どもが混乱しないですか??

大丈夫です!
そもそも、シュタイナー教育は国内でも学校法人(私立学校)として認められている実績があるくらいで、学習内容がまるで違うわけではありません。

むしろ、共通点がたくさんあります。
まず、シュタイナー教育も集団授業の一斉授業です。
テストや通知表はシュタイナー教育にはありませんが、先生が子どもたちの前に立って教え導いていくという点では似ています。

学習内容だって、2年生で九九を教えるのは共通していますし、算数の図形も5年生ぐらいから登場するのは同じ。
4年生で地理が始まるのも似ています。
学年ごとに教える漢字だって、それほど違いはありません。

違うのは、むしろ学習のアプローチです。
例えば、算数の足し算を教えるとします。
公立学校ではミカンが3個イチゴが2個といったように具体物から始めて、最終的に足し算の式ができるように導いていきます。
(子どもにとって計算式というのはとても抽象的なので、理解が難しいです!)

シュタイナー教育では、こんなふうに教えます。
「昔あるところに、4匹のリスがいました。名前はタシテネ、ヒクヨン、カケール、ワリマッセ…」
お話(物語)をまず聴いてもらいます。

つまりは、お話の中に足し算・引き算・掛け算・割り算の性格を持つ登場人物(ここではリス)を出し、その4匹がいろいろな冒険をします。
その冒険の物語を楽しみながら、子どもたちは足し算という計算法が持っている質を味わいます。
式を書いたり実際に計算をしたりするのは、その後です。

すごーく効率が悪いような感じがしますが(笑)、子どもたちの心の中に足し算というものが深く染み込みます。
足し算という計算法に親しみを持ちやすくなり、心と心で通じ合えるような喜びがそこにはあります。
ただ単純に「さあ、式を覚えましょう!」とやるよりも、子どもにとってずっと自然に足し算を学んでいくことができるはずです。

公立学校がどちらかというと頭に働きかける教育ならば、シュタイナー教育は心を耕す教育。
つまりはアプローチが違うのです。

なんだか、公立学校とシュタイナー教育ってお団子みたいだなって思います。
それぞれ、色合いがちょっとずつ違う。
同じなのは、子どもを幸せにしたいという想い。

どっちがいいとか優れているとかではなく、それぞれ違うからこそ手を取り合って美味しくなれる。