シュタイナー教育が先生に求めること

「子どもの内面に語りかける、輝かせる、それを教える側に立つという事は、己の内面がどうであるかを振り返ること」
シュタイナー教育の先生を目指している方とメールでやりとりしている時、書いてくださった言葉です。

「自分の内面に自信ないので、子どもたちと一緒に内面を見つめるという立ち位置でやっていきます」と明るく書いてくれましたが、そう思えるあなたは「すでにいい先生だなぁ」と😌

確かに、シュタイナー教育の先生になることは簡単なことではありません。
教科書がなく、一つ一つの授業が手作りです。
決まったやり方がないので、一から自分で考えなければいけません。

歌も歌えば笛も吹く、お話を作ったり素話で語ったり、絵も描きます。
それから、詩も書きます。
普通に先生をしているだけでも大変なのに、これだけたくさんの芸術的な要素もこなさなければいけない。

しかも、一つ一つの授業をこの世界の美しさや豊かさを感じられるように作り上げていく。
まさに、芸術家!
「難しい!!」と思うのもごく当たり前のことです。

でも、完璧な人がシュタイナー教育の先生になるわけではなく、むしろ子どもと一緒に自分の内面を磨いていきたい人こそがシュタイナー教育の先生になれるのかなと思います。

例えば、あるシュタイナー学校のベテラン先生が講座でこんなことを言っていました。
「私はシュタイナー教育の先生になって初めて、真人間になれたと思う」
聞いていた人たちは笑っていましたが、その先生は「だって、この世界の美しさや豊かさを初めて知ったから」と真剣に語ってくれていました。

シュタイナー学校の先生を長くされている方は、皆さん口を揃えてそう言います。
「この世界は美しい」

子どものために授業をしながらも、先生自身が豊かになっていく。
内面が磨かれ、いつしか自分自身に自信を持てるようになっていく。
豊かな学びの世界が、ここにはあります。